アーユルヴェーダと寺院という空間を融合させる目的は、身体・心・精神のすべてをととのえ、深い安らぎへと導くホリスティックな環境を創り出すことにあります。
寺院がもつ静けさと澄みわたる空気感は、日々の喧騒から離れて自分自身と向き合う特別な時間を生み出します。アーユルヴェーダが大切にする自然との調和や、日々のコンディションを心地よく保つという考え方とも響き合い、ここならではの穏やかな時間を形づくります。
歴史ある空間の静寂と、アーユルヴェーダの伝統的なケアが重なることで、日常の緊張から少し距離を置き、ゆったりと自分自身を見つめ直す時間をお過ごしいただけます。
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現代科学の視点
横浜市立大学長寿科学研究室の研究では、特定のアーユルヴェーダハーブが持つ特性や、健やかなコンディション維持に関わる可能性について科学的なアプローチで検証が行われています。
研究では、植物素材が持つチカラに着目し、健やかな日々の維持やエイジングケア(※年齢に応じたケア)の可能性について示唆されています。
心身をすこやかに保ち、いきいきとした毎日をサポートするアプローチとして注目されています。
古代アーユルヴェーダの視点
アーユルヴェーダでは、生命を体(デェーハ)、心(マナス)、魂(アートマ)の調和と捉え、体内のエネルギーである「ドーシャ」のバランスや、活力の源とされる「オージャス」を充実させることが大切にされてきました。
伝統的に重宝されてきたハーブの活用(ラサーヤナなど)は、心身のリズムをととのえ、日々の健やかさを引き出すための智慧です。
また、体内のバランスをととのえ(パチャナ)、クリアな状態を保つアプローチも古くから受け継がれてきました。
こうした古代からの智慧や植物の恵みへの着目は、現代の科学的な研究視点とも響き合い、日々の健康的なライフスタイルを支える考え方として改めて関心を集めています。
浄化と休息という考え方
アーユルヴェーダは、マッサージやハーブなど、ひとつの施術だけを指す言葉ではありません。
インドに古くから伝わる、身体・心・生活全体を総合的に捉える伝統的な知識体系のひとつです。
その中には、日々の生活習慣を見つめ直すこと、身体を休めること、食事を整えること、植物の恵みを活かすことなど、さまざまな考え方があります。
アーユルヴェーダでは、心身の状態を一面的に考えるのではなく、その時々の生活環境や季節、食事、休息、心のあり方などを含めて、全体のバランスを大切にしてきました。
3つのプロセスという伝統的な考え方
アーユルヴェーダには、心身の状態や生活習慣を見つめ直すための、いくつかの段階的な考え方があります。
前段階 ― プルヴァカルマ
伝統的な考え方の中では、オイルを用いたケアや温めるための方法などを取り入れ、身体をゆっくりと整えるための準備の時間が設けられます。
アビヤンガやシロダーラ、ハーブを用いた温浴なども、アーユルヴェーダ文化の中で広く知られている伝統的な方法です。
中心となる段階 ― パンチャカルマ
パンチャカルマは、アーユルヴェーダに伝わる代表的な伝統的アプローチのひとつです。
その内容や実践方法は地域や施設、専門家によって異なり、専門的な知識と環境のもとで行われてきました。
その後の時間 ― パシュチャートカルマ
伝統的な考え方では、その後の食事や休息、日常生活の過ごし方も大切な要素とされています。
こうした段階を通して、日々の生活リズムや自分自身のコンディションを見つめ直すことも、アーユルヴェーダの考え方のひとつです。
ラサーヤナという伝統的な考え方
アーユルヴェーダには、「ラサーヤナ」と呼ばれる、健やかな日々や年齢に応じた生活のあり方を大切にする伝統的な考え方があります。
そこでは、植物の恵みを活かすこと、バランスの良い食事、十分な休息、穏やかな心のあり方など、日々の積み重ねが重視されてきました。
現代でいう「エイジングケア」という言葉にも通じる部分がありますが、ラサーヤナは単に若さを求めるものではありません。
身体・心・生活全体を長い時間をかけて見つめ、健やかで自分らしい毎日を大切にする。
それが、古代から受け継がれてきたラサーヤナの思想です。
アーユルヴェーダにおける「ラサーヤナ」は、外面的な美しさにとどまらず、心と身体のバランスをととのえて本来の活力を引き出す伝統的な知恵です。日々のコンディションを健やかに保ち、生き生きとした毎日へ変化を促すための「3つのアプローチ」が伝えられています。
1. 植物の恵みを活かしたケア(アウシャダ・ラサーヤナ)
古くから重宝されてきたハーブやオイルを日々のライフスタイルに取り入れるアプローチです。
アムラ(アンマロク):「伝統的な果実」として知られ、ビタミンCをはじめとする豊かな栄養素を自然のまま含みます。
ハーブオイル:セサミオイルなどをベースに伝統的なハーブがブレンドされ、頭皮や全身をやさしくトリートメントするケアに用いられます。
2. 食事と良質な休息(アハーラ・ラサーヤナ)
活力の源となるバランスの良い食事と、しっかりと身体を休める習慣を通じてコンディションをととのえるアプローチです。
チャワンプラッシュ:アムラをベースに、多彩なハーブやスパイス、ハチミツなどを練り合わせた、古くから親しまれている伝統的なハーブジャムです。
質の高い睡眠:規則正しい生活リズムを大切にし、翌朝を心地よく迎えるための習慣として考えられています。
3. 行動と心のあり方(アーチャーラ・ラサーヤナ)
日々の生活習慣や人との関わり方、穏やかな心の持ち方を通じて、内面から健やかさを育むアプローチです。
誠実さを大切にすること、感情の波を穏やかにコントロールすること、他者への思いやりや感謝を行動に移すことなど、心をすっきりと保つための生き方の10の指針が説かれています。
10の指針は、こちらから